精神的な悩み、ストレスから起こるお肌のトラブルが最近はとても多くなりました。女性の社会進出が増えつづけるこの時代に、この傾向はもっと増えていくでしょう。
化粧品をつける以前の美容として、心の美容がとても大切になってきます。
洗顔瞑想は、内容的には、動く禅であり、動きの中で瞑想をすることだと言えます。洗顔活法がマスターできて、その楽しさがわかってきたら、今度は洗顔瞑想にまで高めていってください。会社でいやなことがあったり、家庭でイライラ腹の立つことがあったときには、この洗顔瞑想で解消して、イライラの気持ちを翌日まで持ち越さないことが、大切なことです。
洗顔の型は洗顔活法と同じ「原始の位置」から始めます。
息を吐ききり、首の力を抜くだけでなく、肩、腕、手とすべて脱力して全身を地球の重力にまかせきった状態です。この自然にまかせきった自分を、心の眼(まなこ)で見つめています。
息を吐ききると、息は自然に入っていきます、と同時に頭が上がってきます。息を吐き始めると、頭は自然に下がってきます。
上がっていく頭を、下がっていく頭を、ただ心の眼でじっと見つめています。他は何も考えません。自然の重力にまかせきっているだけです。
手は、洗顔活法のときと同じで動かしません。お顔が手のひらに密着したまま吐く息とともに重力に引っぱられて下りていくだけです。これを繰り返していると、だんだん心が澄みきって、透明な気持ちになってきます。
終わったらお顔を鏡に映してみてください。お肌が美しくなっているだけでなく、人相まで変わっていることに気づくでしょう。
洗顔前にあんなに腹の立ったことも、きれいに消えてしまっているはずです。
洗顔瞑想は、お肌を洗うと同時に、心も洗える洗顔法なのです。