手のひら美容の第一歩は手をきれいに洗うことから始めます。洗うというより、むしろ清めるという気持ちです。一本一本の指先、指の間を清めることが、指のツボを刺激していることにもなるわけですから、ただ洗うのとは一味違う意味が入っていて、もうここから美容は始まっているのです。洗うときは、首、肩、腕、手の力を抜いて、手が気持ちよく感じるように心をこめて洗うことが大切です。
次に、清めた両手のひらを軽くすり合わせます。このとき、手に力を入れてはいけません。力が入っていると、両手の指が離れ、両手のひらにも離れている個所ができます。首、肩、腕、手の力を抜いてすると、両手のひらが自然に吸いついているように密着するので、そのまま軽くすり合わせます。
そうして、手のひらの中央に「労宮」というツボがありますから、この「労宮」から息を吐いている、その吐く息で手は動かされているという感覚になれたらベストです。
そしてすり合わせている手のひらの心地よい感じを心身に感じていますと、手はしだいに熱くなってきます。これは、手のツボを刺激することで、手と体、そして心まで活性化して、手のひらの力を高める作用が始まったからです。このステップは、手のひら美容の基礎になっていて、この後につづく、どのステップの場合も熱く、活性化した手のひらや指先を使って行いますから、まずこのレッスンをよくマスターしてください。
「活法」と呼んでいるのは、この活性化した手のひらを使って、お肌も内臓も心も生き返らせる方法という意味をこめているのです。